JB64W、これが新型ジムニーの型式のようです。今年は嫌というほどこの型式を口にすることになりそうです。
発売日、いきなり写真がJAWS山本さんから届きました!
「引き取りに行っとるバイ!」
またァ…(苦笑) ネットで落ちてた画像でしょう? ジョークでしょ? 2週間ほど前まで、
「買ったほうがいいかなあ、どうしようかなあ、今からオーダーだと、一番高いグレードしかないっていうんですよねえ」
っていってたし。
ピロ~ん、と数時間後にメール…
おいおい、JAWS山本のピットにはいっとるやないかい!!
「今から世界最速でマフラー制作します! 明日には紹介できるかも」
流石にそれはムリ。台風の影響で全国とんでもない豪雨。しかもすでに夜の8時。
翌日の話
今朝、9時30分… ピローンっとメール着信音。まさか…
え”っ…
ええッッ!夜中に…まさか…
「なんとかできたバイ」、じゃないッッ!!!!!!!
なにやっとんねん!!完成してしもてるやないかい!!しかもかっこええやないかい!!!ネームプレートまでご丁寧にはいっとるやないかい!!!!!
間違いなく、日本で初めて作られたJB64W用マフラー!いや、多分、世界最速! 脱帽です…
負けてらんないゾ!私も協力工場回り!こっちだってガンガン攻めるぞ!
まずは、真空成型工場!
これはVWビートルの純正ダッシュにぴったりフィットするスマホスタンド+トレイ。前方のスタンド部分は良くみればビートルのシルエットになっています。カワイイ。
単品でみると「?」ですが、これを純正ダッシュに装着すると、まるで純正ダッシュがそういう形状だったのではと錯覚するレベルになります。このコンセプトで、S660の純正ダッシュに装着するスマホスタンドや物置場所を作る相談。名づけて、ダッシュボードエクステンション! 来週、借りてきたS660を持ち込む確約済み。
もう一つの重要な打ち合わせは新型ジムニーのオーバーフェンダー。ご講評いただいているHA36アルトワークスのオーバーフェンダーもここで制作していただいているんです。
片側9mm車検対応タイプを作ることにしました。JB64Wは、JB23ジムニーとは打って変わって、プレスフェンダー、つまりフェンダーの形にプレスしてあるデザイン。HA36アルト同様、こういう凹凸の激しい形状のフェンダーに、オーバーフェンダーをFRPで作るのはハードルが高い。でも真空成型なら異常に高い精度で製造できるので、余裕。しかもFRPより圧倒的に衝撃に強い。当然です、純正バンパーなどと同じABS材。シボ仕上げは塗装不要で純正そのもの! 取り付けは両面テープ。なにより、メイドインNIPPON!!
アルトワークスと同様、ジムニーのデザインは非常に優れていますが、軽規格の車幅規制とコストダウンを兼ねて採用されていると思わしきこのプレスフェンダー、正直なところ少しチープにみえます。乗用車としてデザインの幅に余裕があるシエラをみれば本来デザイナーが作りたかった形は一目瞭然。
当社のフェンダーが完成すれば、プレスフェンダーを消し、上質なプロテクターフェンダーに生まれ変わります。しかもわずか9mmとはいえ、その分はホイルが外へだせますし、最近のルール変更で、ホイルはダメですがタイヤの部分(ゴムの部分)は約10mmまでボディからのはみだしが車検OKになりましたから、さらにセッティングの選択肢が増える可能性があります。
今回の打ち合わせで、「サイドパネルもつくる?」となんとも魅力的な提案もいただきました。ドア下の部分ですよね…ヤバいっす、欲しいっす。型代お支払いできるだろうか(汗) 構造変更にはなりますが、シエラサイズのでっかいオバフェンも作りたいな~。
今月末から型取スタートで、10月末になんとか完成品お披露目、もしくは販売スタートをお願いしました。
お次はフロアマット、ラゲッジマット工場で、社長と談笑。業界の物知り博士とはお話が尽きません。
「新型ジムニー、ちょうど試作品にとりかかるところですよ」
ここではフロアマットのワンオフなどを得意としており、型取りを自社でやっておられますので、純正には無いラゲッジマットやダッシュマットなどなんでもできてしまいますし、何といっても仕上がりが美しい。これは完全オリジナルハイゼットの荷室用のマット。
生地もたくさんもっておられ、普通のモケット生地だけでなく、耐久性の高いゴムラジアル製もあり、なおかつ武骨なゴム製をオシャレにするフチのステッチカラーも何十色という好きな色からチョイスできます!
新型ジムニー用は1セット早速オーダー。型取りをスタートされており、今月中には余裕でマニュアル車、AT車どちらも発売できますとのこと! でも、こちらも急いでほしいんですよね、一年以上待っている旧車、ネオ旧車のダッシュカバー…
さて、最後はカワイ製作所さん。補強パーツとシートレールの専門工場。
当然、新型ジムニーは入庫予定中とのこと。RECAROであれば車検対応のシートレールが購入可能になります。今年から非常に厳しくなった軽自動車の車検も、JB23のレカロシート用のレールが、先月から問題無く車検を通過しているそうです。筑波での前方衝突実験だけでなく、新たに義務化された後方衝突実験も終了。さらには自社にシートベルト関連の強度試験機を導入して対応されています。
補強パーツもいろんな箇所を作られるので楽しみです。これはJB23のピラーバー。
シルクロードの自社工場、セクションでもJB64W用のビッグローターキット、アンダーガード、リフトアップキット、ローダウンキット、ラテラルロッド、全長調整式車高調を開発予定です。ただ、今回紹介させていただいたものは、サスペンションパーツを得意とするセクションでは製造ができないものばかり。長年おつきあいいただいている協力提携していただける各分野の専門家の方々がおられるからこそ、当社の持つ生産能力以上のものが開発できます。
そうそう、XBEEは2wd、4wdともに型取りが終了したようです!これから量産に入ります。
嬉しい意味で忙しいです!いいクルマが続々と発売されています。販売量はトヨタが圧倒的とはいえ、アフターパーツ業界的にとっては、最近はスズキが熱い。他のメーカーさんにも、高級スーパーカーとミニバンばかり販売せず、手が届く価格の楽しいクルマ、もっと作って欲しいですね。